2014年05月29日

「愛の賛歌」について考える

 私は若い頃、結婚式の司会を頼まれました。10組くらいやりましたかね。

 で、嫌いだったのが余興の歌でした。

 「てんとう虫のサンバ」で新郎新婦にキスをせまるのまでは我慢しました。
(私も大人ですし、お祝いの席ですから)

 酔っ払ったおじさんが、芦屋雁乃助の「娘よ」を熱唱してカラオケと合わないのもこらえました。

 でも、どうしても嫌だったのが、越路吹雪の「愛の賛歌」でした。

 ♪あなた~の燃える手で~♪わたし~を抱きしめて~♪

 これを、バラードみたいに気持ちよく歌われた日にゃ~、司会者としてどうかわしていいか分からなかったです。

 「どう考えたって、幸せいっぱいの二人にこんなん歌うなんて、あんみつに砂糖をまぶすような野暮なことをしてはいかんやろ」と思っていました。

 で、最近になってフィギュアスケートの鈴木明子選手が「愛の賛歌」でショートプログラムを滑りました。見てて思わず泣いてしまいました。
(もちろん、越路吹雪じゃないけど)

 なんで泣けたんだろ? と思ってましたが、それも忘れてました。

 この前、FM豊橋で「フィギュアスケートの曲特集」みたいのをやっていて、鈴木明子選手と「愛の賛歌」の話になりました。その中で、愛の賛歌が作られた経緯が紹介されました。

 この歌って、死んだ恋人を思って作られたんですね。

 それも悲しみそのままではなくて、愛の深さだけを歌い上げていくことで紡ぎ出される切なさ。たまりません。

 う~ん。20年ぶりに反省しました。「愛の賛歌」いい歌です。




Posted by ひらひらヒーラーズ at 22:45│Comments(0)
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