ひらひらヒーラーズの心だってほぐしてほしい

　私は落語が好きだ。なんと言っても潔い。自分の運命に対して……。

　たとえばこんな会話。
「なにしけた面してんだよ」

「昨日、仕事でしくじっちゃってさあ」

「昨日のことなんか忘れちまえ。今、おめえ生きてんだろ。息して、飯食ってんだろ。それで充分じゃねえか」

　すべて、こんなノリなのだ。よく言われるように、江戸っ子は宵越しの銭を持たない。（持てない）早い話が究極の自転車操業的人生なのだ。当然明日のために貯蓄はしない。

　明日、生きているかどうか、お天道様しか知らないから、明日の心配なんかしていられない。

　では、過去のことはどうかと言えば、こちらもさっぱりしている。

「いいも悪いも、ぜ～んぶ、水に流そうじゃねえか。おたがい、今同じ時に同じとこに生きてるだけで友だちじゃねえか」

　実に気持ちがいい。こんな生き方、とてもまるまる真似は出来ないけど、考えるだけでちょっと楽になる。明日は明日の風が吹く。気楽にいきましょうね。

　ところで、あなたは？